ガン細胞増殖に見る新ランチェスター理論

MIXI日記転載。
ランチェスター戦略はニッチ戦略で勝てる地域を制するやり方ですがそのままスモールビジネスに留まる危険性があります。ニッチエリアであっても競合が出現すれば安住の地とはなりえません。全国区で負けた企業は地方で勝負をすることに必然的になるからです。


ランチェスター戦略は数×武器効率という概念で営業戦略的なアプローチがありますが武器効率ではなく私は「価値」をテーマにしたい。小さなマーケットを制するのは一緒ですが、その小さな部隊を大きくし地域での戦闘に勝利、これを各所で同時並行的に戦います。戦いながら価値、この場合直接的な部隊の装備ではなく、第三者的な優位ポイントを制していきます。戦争であれば戦闘に有利な山を手にいれそこに城を建てる。そこで1つの町を作り上げ町民を味方にする。町民を各所から集め、武器を集める。その武器を目当てに優秀な戦闘員を集める。これでここは1つの価値を増大させ敵を寄せ付けない「環境」を手に入れる。これを全国で展開させます。全国の地域拠点がつよくなり、そのエネルギーと戦力を本丸へと一点集中で向けるのです。ランチェスターとの違いは「時間」の概念と「価値」の概念です。準備をしながら戦い続け、それを全国各所の地域エリアで展開させる。小さなエリアごとに価値を増大させ、それを全部繋げて相乗効果をだしながら全体の価値を高めていきます。結果的にトータルでの価値(ビジネスの強さ)が増大することになります。

アフィリエイトスパムサイトなどを量産することは相互の価値増大に貢献しません。小さな拠点に終始し儲けようとしてしまうからです。このスパムユニットをいくら量産しても全体の価値は増大するどころか、全体の価値が下がり迷惑スパムとして逆に悪影響を与えてしまうことになります。仮に一定の儲けを出したとしても長期的に価値は下がり続けますのでそれを維持するのは難しいでしょう。

あんまりいい例えではないけどガン細胞が血管を渡り体全体に到達しその各所で細胞を死滅させ自分の仲間を増やしながら体全体を弱らせ、やがて「死」という命を制する。人間の医学ではガン細胞が発生した箇所を削除するしか手はないのですが、各所で細胞が転移してますので焼け石に水です。それを防ぐには初期段階でガン細胞が単体のうちに抹殺するしかないのです。コンピュータウィルスやウィニーも同じですね。ですがこれを逆にポジティブに考えます。このからだの各地に巡った「エネルギー」にビジネス付加価値をつけるのです。その付加価値のトータル値でビジネスの付加価値=儲け、に繋げるのです。

能力のない人間でもやり方によっては大手企業に勝てるよといいたいのです。