価格.comに学ぶこと

価格.comを調べている。賢者の買い物という本を読んでの感想。
創業者と資金を入れて上場まで、それから現在の発展と3人の社長に代わっている。私的にはシリコンバレー方式で理想なのかなと思いました。日本の起業家はいつまでも会社にしがみついている場合が多いので。

さて一番の功績は創業者の槇野氏だろう。ビジネスモデルは現在まで引き継がれているがむしろ規模がそのまま大きくなったという感想だ。メーカーではなくユーザー側を見るという揺るぎないテーマはそのままだ。2人目の社長からはビジネスとして進化させるかだったと思う。価格.comのビジネスモデルの発展の寄与にPCボンバーが絡んでいたのは驚きだ。

創業段階で軌道に乗ってきた頃のITシステムの増強についても興味深い。通常IT企業は膨大なシステム化にともない営業利益を圧迫されてしまうのが常だ。このシステムの増強を最低限にしデータベースも搭載していなかったという。通常データベースから顧客のマーケティングを考えるのだが、そこを躊躇したのはROIの意識も高いといえる。

共感したのは創業者の槇野氏のビジネスを自動化させたいというテーマだ。これからの時代は「時間」テーマになってくる。人々の人生なども「時間」によって大きく影響される。ビジネスが1つ成功すると組織の図体ばかりが大きくなってしまう。本人は社員20人くらいまでだろう、と書いてあるが私も同じだ。だから20人までの規模で売上をスケーラブルに大きくし自動化させる仕組みを作れないか、これが私の大きなテーマでもある。自動化させたいという人間は本来怠け者なんですが、その自動化を成功させるには人の何倍も労力を注がないとならないのです。最終地点をイメージできればモチベーションもあがるのですがこの本で私のやる気もイメージも増長させていただきました。