需給関係が左右する超資本主義

ITはもろに超資本主義であるといえよう。最近は強く意識している。
ビジネスモデルを考えた時に、その時系列でシミュレーションし考えると、需給関係が変化しどういう結果を招くか分かる場合が多い。


価格ドットコムなどを例にするとここに参加している業者の中で安さで上位5社くらいだけが生き残る計算だ。その中で一番安い店がほとんどのシェアを奪い取る。同じ商品を売っているのだからどこの店で買おうともユーザーは関係なし。だから大多数のショップの中で生き残れる方法を考えて参加している店だけが勝つパターンだ。始めからリアルショップなどを繁華街に構えているところは勝負しようがない。

こういうメリットのある業者が限られてしまうビジネスモデルは他で優位性を出しメディアミックスしていかないときつい。パイが限られてくるからだ。効果の大きい所はそれに見合う対価を支払う、それ以外は支払わない。楽天市場のようにいかにも大多数が儲かるかのような錯覚を起こさせる仕組みを考えることが大事だ。それでも楽天も価格ドットコムと同じ原理で同じ商品を扱っている所はトップ1がほとんどのシェアをかっさらう。

だからこそ比較されない商品構成を目指すべきである。比較できないのだからシェアを奪われることはない。比較されたとしても他の違う商品との価値の比較であり個人の主観でもある。需給関係は同業者の間で起こるものなのである。勝つ方法は比較できない脱資本主義(競争社会)しかない。分り易く言えばオリジナリティと競合性がなければよいのである。