一線を越える為のブランド化

ビジネスで一線を越える場合はやはりブランド化が必要になる。商品やサービス、組織のブランド化。ただし金をかける(グーグルは初期に資産の1/3以上を認知の為の広告費に使った)よりもSEOを利用したブランド化なりをしていく方が賢明である。グーグルのように絶対的な技術やサービス、競合性もクリアできる自信があれば巨額の支出もありえますが。

トップシェアを奪っているいわゆる”勝ち組ネット企業”は1つのジャンルでの代名詞的位置を勝ち取っている。この代名詞的なジャンルはせいぜい1位から3位まで。4位以下は必要がないのだ。4位以下が上位に勝つなら相当な価格や信頼を得ないと逆転は難しくなる。この1位から3位までを勝ち取っている現状を見ると、単なるサービスや価格で広まったのではないことが分る。ここが難しい要素だ。ebayはヤフオクに勝てなかったし、MIXIもしかり。

ブランド化が進むと総合的な「認知度戦略」が達成されるわけです。順位の逆転も難しくなる。サービス全体を細切れにしないで統合することによりよい強い事業体にしていくことが大事である。戦力を結集しイメージの統合を図るべきである。このサービスや価格以外での優位性を見出すことができる事業家は成功する。ただその”以外”の部分が難しい要素でほとんどの人が分らないのである。

MIXIやヤフオクがシェアを取った要因を細かく分析できる人はなかなかいない。私も明確には答えられない。だがその大きな戦局でも局地戦を数多く制した結果であることは間違いないようだ。心理学的にある一定のシェアを越えると爆発的に認知度(シェア)が進む。その小さなうねりを、キーとなる人物を取り込むことにより達成したか、サイトデザインのユーザビリティや使いやすさ、サイト表示のストレスがなかったからか、始めた時期での優位性だったか、初期のころは細かい要素が積み重なった結果なのである。

最終的にはブランド化=キーワードの認知化 に集約される。
最後に成功する為の絶対条件は、自分のビジネスの代名詞的なキーワードのサービスを展開しているネット企業がすでに3社あるものはほぼ難しいであろう。だから「そのビジネスで成功する隙間はあるのか?」という始める前の可能性が重要でありマーケティングの勝利ともいえるのです。